みうらラタン 公式ブログ
籐家具職人の店 みうらラタン 頼山陽の籐の杖
8月に入り益々暑い日が続きますが
いかがお過ごしですか?
福岡・岩田屋本店での「日本の手しごと展」が無事終わりました。
岩田屋本店のスタッフさん、催事関係者の方々に助けていただきながら
無事終えることが出来ました・・・感謝!m(__)m
そして何よりご来店いただいた沢山のお客様
本当にありがとうございました!
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そして、催事でも展示してあったみうらラタン製作の国産「籐の杖」
近年人気上昇中です\(^o^)/
その人気の秘密をご紹介いたします。
店の奥には初代の形見である籐の杖が飾ってありますが、
その昔、明治・大正のころは
「紳士の嗜(たしな)み」として籐の杖が愛用されていたそうで
広島で育った文人「頼山陽」も籐の杖を愛用していたそうです。
頼山陽ご自身がイギリスから持ち帰った籐の杖を
ご子孫の方が当店みうらラタンにお持ちになり
同じものを作ってほしいと十数年前に依頼があり、
製作させていただきました。
みうらラタン本店から徒歩10分のところに
頼山陽の元邸宅の資料館があります。
その昔、職人が若いころ籐椅子を配達した事もあるそうです。
そんなご縁もあって杖を製作させていただいたんですねm(__)m
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さて、杖に話を戻しますと、
紳士に愛用されていた理由の一つに「機能性」あります。
・軽く
・丈夫で
・柔軟性がある
という籐の特性が杖にぴったりで
その柔らかさで地面を突いたときに手に響かないという優れモノ。
そのうえ自然素材でなんとも言えない美しさがあり、
「美」と「機能性」が多くの人々を魅了していたようです。
また紳士の嗜(たしな)みとして、
オシャレ的に持ち歩いているかたもいたそうですよ(^^)
杖制作にあたっては
まず硬さや重さなど適した籐を選び、
籐の性質をよく知った職人がその技術をもってして
杖に最適な曲げ方で製作していきます。
日本の職人が作った「粋」な籐の杖は、
紳士の贅沢な愉しみですね\(^o^)/
籐家具職人の店 みうらラタン 三浦祥太郎